＜p＞＜strong＞ー はじめに より抜粋 ー＜/strong＞＜/p＞ ＜p＞この世に生まれ、だれもが人生で「喜び」と「悲しみ」を経験します。それは全て、自分の心の中から生まれ、育っていくものなのです。＜br /＞ 私は戦争中に生まれ、これまで73年の人生を歩んで参りました。＜/p＞ ＜p＞戦中、そして戦後間もない頃は確かに大変な時代でした。ただ、人々は恵まれない中でも小さな出来事に大切な喜びを見出し、涙の陰でささやかな幸せを感じ、激動の時代を精いっぱいに生きてきたのだと、私は思います。＜/p＞ ＜p＞この世にはだれ一人、同じ人はいません。だからこそ不幸にも、幸せにも、深さの違いがあるのです。それを知ることは人生における豊かな贈りものです。人の知恵を育み、相互理解と共感を生んでくれるのです。＜br /＞ 一筋の涙に隠された愛を見出しましょう。そして、私にできることがあればと手を差し伸べて、一歩踏み出してみて、自分の足でこの世界を歩いてみました。それが私の生き方です。＜/p＞ ＜p＞かつての時代を知る人も少なくなりました。めまぐるしく時代は変わり、父も母もすでにこの世を去り、兄も病に倒れ、帰らぬ人となりました。＜br /＞ 本作「喜びよ、悲しみよ。心が育む尊いものよ」では、私の生い立と幼少期、青春時代から結婚するまでの話を綴っています。＜/p＞ ＜p＞ここで記した私の人生の物語が、生きるためのヒントとして皆様のお役に立つことがあれば、大変に光栄です。＜/p＞ ＜p＞＜strong＞目　次＜/strong＞＜/p＞ ＜p＞◆はじめに＜/p＞ ＜p＞＜strong＞第1章　戦中に生を受ける＜/strong＞＜/p＞ ＜p＞◆空襲の最中、初めて話した言葉は「空襲警報よ」＜br /＞ ◆苦労人の父とお嬢様の母＜/p＞ ＜p＞＜strong＞第2章　葉山での戦後疎開＜/strong＞＜/p＞ ＜p＞◆一枚の写真から甦る当時の暮らし＜br /＞ ◆毎日が食べ物を手に入れるための知恵比べ＜br /＞ ◆私だけの秘密の場所＜br /＞ ◆妹のようにお世話した庄屋さんの赤ちゃん＜br /＞ ◆ぴーちゃんの悲しい思い出＜br /＞ ◆それでも涙は見せなかった＜br /＞ ◆信じるということは一体何なのだろうか＜br /＞ ◆苦しみが塗り重なる残酷な運命＜br /＞ ◆辛いことも楽しいことも、全ては自身の中にある＜/p＞ ＜p＞＜strong＞第3章　再び、東京での生活へ＜/strong＞＜/p＞ ＜p＞◆父の大きな手の温もり＜br /＞ ◆隣りの席だった男の子の話＜/p＞ ＜p＞＜strong＞第4章　演劇に夢中だった高校生活＜/strong＞＜/p＞ ＜p＞◆ハンセン病患者の方から学んだこと＜br /＞ ◆対等な立場で愛を示すことの大切さ＜br /＞ ◆女子高でみられる「エス」は恋愛トレーニング＜/p＞ ＜p＞＜strong＞第5章　女子大進学で触れた新たな世界＜/strong＞＜/p＞ ＜p＞◆許されなかった「共学」への進学＜br /＞ ◆夢の島の子どもたちに教えた本の魅力＜br /＞ ◆思わぬ再会＜br /＞ ◆東京中の会社を回った寄付活動＜/p＞ ＜p＞＜strong＞第6章　卒業から結婚生活へ＜/strong＞＜/p＞ ＜p＞◆私を頼りにした2人の祖母たち＜br /＞ ◆突然沸いたお見合いの話＜br /＞ ◆相手のお父様にほれ込んだ父＜br /＞ ◆どうしてあなたは遅れてくるの？＜br /＞ ◆生涯忘れない、やさしい声掛け＜/p＞画面が切り替わりますので、しばらくお待ち下さい。 ※ご購入は、楽天kobo商品ページからお願いします。※切り替わらない場合は、こちら をクリックして下さい。 ※このページからは注文できません。

喜びよ、悲しみよ。心が育む尊いものよ【電子書籍】[ 山野百合子 ]

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