＜p＞「これを、漆喰に混ぜて塗れ」＜br /＞ 依頼主から左官に渡されたのは小さな白磁の壺。＜br /＞ 仕事は「ある家」の外壁の塗り直し。＜br /＞ 「家の中には入ってはならん」＜br /＞ 何が見えても聞こえても。＜/p＞ ＜p＞熊本県荒尾市。かつての炭鉱と競馬場と干潟の町。＜br /＞ 雨が降れば、土地に染み付いた念が湿った煤の匂いとともに立ち昇る。＜br /＞ 町のそこかしこに潜み、たたずみ、彷徨う黒い人。＜br /＞ 「夜行堂奇譚」の著者が故郷を舞台に描く、奇怪な幻燈のごとき怪異譚。＜/p＞ ＜p＞これは、鬼の話であるーー。＜/p＞ ＜p＞・「囁く家」＜br /＞ 　漆喰の塗り直しを頼まれた左官。そこは入った者の命をとる死霊憑きの家＜br /＞ ・「ひそむ鬼」＜br /＞ 　離れの床下には鬼がいる…鬼の写真を撮ることにとり憑かれた伯父の家の秘密＜br /＞ ・「箪笥の煤」＜br /＞ 　抽斗を開けた者は肺を病んで死ぬ。祖母が弔う祟りの桐箪笥の由来＜br /＞ ・「ヤマから響く声」＜br /＞ 　亡き叔母の日記。そこに綴られたのは庭の井戸と黒い人に纏わる恐怖の記録＜/p＞ ＜p＞ーーほか11の忌み話＜/p＞画面が切り替わりますので、しばらくお待ち下さい。 ※ご購入は、楽天kobo商品ページからお願いします。※切り替わらない場合は、こちら をクリックして下さい。 ※このページからは注文できません。

四ツ山鬼談【電子書籍】[ 嗣人 ]

この商品のブログ記事

似ている商品