ちくま新書 笠谷 和比古 筑摩書房ブシドウノセイシンシ カサヤ カズヒコ 発行年月：2017年05月09日 予約締切日：2017年05月08日 ページ数：240p サイズ：新書 ISBN：9784480069603 笠谷和比古（カサヤカズヒコ） 1949年兵庫県生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学大学院文学研究科博士課程修了、同博士（文学）。専攻は日本近世史、武家社会論。国際日本文化研究センター教授などを経て、同センター名誉教授。これまでにチュービンゲン大学、ベルリン大学、北京外国語学院、フランス東洋言語学院等の客員教授を兼任（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 現代にとって武士道とは何か／武士の誕生ー家と氏の成立／中世武士のエートスーもののふの道、弓矢取る身の習い／明文化される武士道ー『甲陽軍艦』『諸家評定』『可笑記』／「治者」としての武士ー徳川時代における武士道の深化・発展／生き延びるための思想ー『葉隠』をめぐる誤解／持続的平和の時代の武士道ー信義と仇討ち／国民文化としての武士道ー庶民への浸透／武士の社会と経済倫理ー資本主義のさきがけ／女性と武士道ー武士道の主体としての女性／明治武士道とその後ー近代化と国家主義／武士道七則ー「忠」「義」「勇」「誠」「証」「礼」「普」／いま生きる武士道 侍の気構えと行動を規定してきた「武士道」。軍国主義につながったとして、マイナスのイメージも持たれる一方、日本人の美徳を支える倫理的礎として肯定的なイメージを持っている人も、これまた多い。歴史的にみれば武士道は、武家社会が発展した中世に自然発生し、『甲陽軍艦』等の書物で明文化されていくが、戦闘なき徳川時代になって精神的な「徳義」へと転回した。やがて武家以外の庶民階級にも浸透して、一般の生活経済倫理にまで影響を及ぼすようになっていく。「武士道」の豊かなる実態の歴史を、実証主義史学の方法を用いつつ鮮やかに描き出し、その本質に迫る。 本 人文・思想・社会 宗教・倫理 倫理学 新書 その他

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