出荷目安の詳細はこちら内容詳細「福島第一原発廃炉図鑑」は、世界で初めて「福島第一原発廃炉の現場」の内実を正面から記録した出版物です。世界史的事件である「福島第一原発事故」の中心に入り、一般住民・民間の立場からその廃炉の現場の実態を調査する本です。　あの未曾有としかいいようのない311から5年経ちます。いったい福島第一原発はどうなっているのでしょうか。ある人は水素爆発が起きていると言い、ある人はもう何百年も周辺地域に立ち入ることができないという。ほんとのところはどうなのでしょうか。　福島第一原発は「廃炉」にするしかありません。日本と世界にある原発もいずれは廃炉にするしかないです。現実に今、精密なロードマップが作られて廃炉のための作業が進んでいます。しかし、一口に廃炉といってもどういうことがどのように行われているのでしょうか。実際廃炉なんてできるものなんでしょうか。　そして、福島第一原発周辺の人たちは今、いったいどうなっているのでしょう。そこで働いている人たちはどうしているのでしょうか。大事なことがわからないことだらけです。　本書は、それらを徹底的にあきらかにするべく、「フクシマ論」の社会学者・開沼博と漫画「いちえふ」がベストセラーになった竜田一人、そして福島原発の現場に14年間働いていた吉川彰浩の3人が、竜田の漫画とともに福島第一原発の探求していく漫画と図解と解説や論考が挿入された「図鑑」です。　中学生や高校生が、教室や図書館で、この本を元に、この国に起こったことがなんだったのか、そしてそれがどうなっていて、どうすればいいのか、話ができるようなものに構成されています。　著者らは本書の刊行と同時に、「福島第一原発廃炉独立調査プロジェクト」を立ち上げ、これ以降も生きている限り持続的に調査を続けていきます。また今回の取材は、映像記録を取っており、本と同名の映画も発表する予定です。【編者】開沼博(かいぬま・ひろし)1984年福島県生。東京大学文学部卒。同大学院学際情報学府博士課程在籍。専攻は社会学。現在、福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任研究員。著書に『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社・第65回毎日出版文化賞)、『フクシマの正義 「日本の変わらなさ」との闘い』(幻冬舎)、『漂白される社会』(ダイヤモンド社・第12回新潮ドキュメント賞候補)など。吉川彰浩（よしかわ・あきひろ）1980年茨城県生まれ。高校卒業後、東京電力株式会社に就職し、福島第一原子力発電所、第二原子力発電所に14年勤務。2014年、一般社団法人AFWを立ち上げ、近くて遠くなった「福島第一原発」を視察という機会を通じて、元社員としての知識を活かし「分かりやすい福島第一原発の廃炉状況」を伝える学習会を行っている。現在も、家族親類を含め原子力事故による避難生活中。竜田一人（たつた・かずと）大学卒業後職を転々としながらマンガ家としても活動。震災を機に被災地で働くことを志し、12年から福島第1原発で作業員として働く。現場の労働の模様を克明に淡々と描いた「いちえふ」（講談社。1〜3巻）は新人としては異例の初版15万部、通巻3巻で累計30万部突破。世界的に話題となり、2015年後半から2016年にかけて、スペイン、フランス、ドイツ、イタリア、台湾で現地語版が刊行される。本書にインタビューなどで登場する人たち。斎藤環（精神科医）、糸井重里（ほぼ日）、小泉進次郎（政治家）、福山哲郎（政治家。ちくま新書「原発危機 官邸からの証言」著者）など。

福島第一原発廃炉図鑑 / 開沼博【本】

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